読トリン活動日誌

京大読トリンの例会活動内容を記録します。

例会 3/17

職業としての学問 (岩波文庫)

職業としての学問 (岩波文庫)

学問を職業としている人の現状を三つに分けて分析している。まずその一つ目はドイツ型・アメリカ型という分類、二つ目は心構え、三つめは学問の意義。
これから入学してくる新入生にとって「職業」というものを考えることがあると思う。その時に役に立つと思うので、ぜひ読んでもらいたいと思った。(しのぶ)
私を知らないで (集英社文庫)

私を知らないで (集英社文庫)

おばあちゃんと二人暮らしでお金がないはずなのに、高価なバッグなどをいつもつけている変わった子がいる。いかがわしい噂が流れる中、転校生である主人公は彼女に興味を持つ。思春期の主人公の感情を巧みに描いた、みずみずしい小説。(しのぶ)
おとうと (新潮文庫)

おとうと (新潮文庫)

幸田文の作品。前半では意地の悪い人間たちに囲まれながら生きるやんちゃな弟の姿を、後半では良心的な人に囲まれた弱っていく弟の姿を、姉の視点から描いている。この対称的な弟の姿の表現は鮮やかであり、目に浮かんでくるようである。古典にしては中学受験の問題文として出題されることもあるような文章であるので、気軽に読める。(ぐうすか)