読トリン活動日誌

京大読トリンの例会活動内容を記録します。

4/6 例会

対岸の彼女 (文春文庫)

対岸の彼女 (文春文庫)

主人公は小さい子供を持つ母親である。子供を産んでひと段落したあと、大学のころの同級生に会う。明朗快活に見える同級生の過去と、主人公の過去を整理したあと、現在の主人公と同級生を描いていく。
人間誰しもが持っている「外れた部分」の描き方、そして作品を通して流れる空気がよかった。(しのぶ)

リビジョン (ハヤカワ文庫JA)

リビジョン (ハヤカワ文庫JA)

三部作のうちの一つ。整理できないほど細かい情報が出てきながらも最後にはきれいにまとまっていく。まるで砂浜から持ってきた二つの貝殻がぴったりと合わさるようである。
話は次の三巻につながっていくが、三巻でも作者の技巧はそのままたのしめる。時間を忘れて楽しめる作品だった。(ぐうすか)