読トリン活動日誌

京大読トリンの例会活動内容を記録します。

10/20 例会

本当にこの人の書く作品は面白いし、いい意味で意外性がある。文壇の裏を描いた作品で、次から次へと妙にリアルで人間臭いキャラクターが出てきてそれだけで面白い。
万人におすすめできる(?)一冊だと思う。(ぐうすか)
山の音 (新潮文庫)

山の音 (新潮文庫)

最近ノーベル文学賞が話題になったので、日本人の受賞者である川端康成の本を読もうと思い選んだ。
古典文学を現代の価値観によって支配しようと試みる人間にはこの本はおすすめできない。この小説の一つのテーマは今から半世紀以上も前の「家」であり、近年の、特に女性には男女差別としてとらえられかねない表現があるからである。(しのぶ)