読トリン活動日誌

京大読トリンの例会活動内容を記録します。

例会 6/17

ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

「ミラーニューロン」の発見から、どのような実験が行われてどのような役割を果たしていることが明らかになったのかを順序立てて説明する。「他人の行動を見ているだけで、その行動に関係するニューロンが発火する」という性質が、他人の意図・感情の理解や、赤ん坊の社会的発達、自閉症とどのように関わっているのかが分かりやすく書かれていてとても面白い。最近英語をようやくまじめに勉強し始めたのだけど、個人的に連想したのはシャドーイング(ミラーリング)の有効性とか、「英語回路を作れ!」みたいな怪しげな言葉も、科学的に「模倣」が重要という事実を知ると真実味があるなと感じた。(ほしみ)

マイケル・ジャクソン (講談社現代新書)

マイケル・ジャクソン (講談社現代新書)

ミュージシャンであり、かつマイケル・ジャクソン信者である筆者が、「なぜマイケル・ジャクソンは誤解されてしまい、悪いイメージがついてしまったのか?」というのを語る新書。This is itという映画の意図など、(グースカ)

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)

選択の限界、科学の限界、知識の限界という3パートで構成されており、対話形式で進む。それぞれアロウの不可能性定理、ハイゼンベルク不確定性原理ゲーデル不完全性定理を扱う。出落ちみたいな出演者(対話者)が出てきて、とりあえず自分の主張を叫んだ後に司会者に「はいはいあとでやってね〜」みたいに流されるみたいなのが繰り返されてて笑えた。結構いろんな話題が広く浅く書いてあり、参考文献も充実しているので、とっかかりにはかなり良いかも。(アロゲ)

生きること学ぶこと (集英社文庫)

生きること学ぶこと (集英社文庫)

京大出身の数学者の方が書いたエッセイ。昭和5年著でかなり古い。自分がどうして数学者を志したかや、研究に対しての姿勢だったりが書いてある。行き詰まった時にどうやって乗り越えたかなど、学問に対して真摯で、とてもためになった。学会で自分の研究を「それ美しい!」と言われて舞い上がって、2年くらい研究進まなかったわ、とか、等身大の言葉で書いてあって読みやすく、面白い。(アロゲ)

西瓜糖の日々 (河出文庫)

西瓜糖の日々 (河出文庫)

(にとり)