読トリン活動日誌

京大読トリンの例会活動内容を記録します。

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<子ども>のための哲学 講談社現代新書―ジュネス

<子ども>のための哲学 講談社現代新書―ジュネス

二つの問いを軸に哲学する。なんでこいつこんなこと考えてるんだと思ったら、巻末に「僕が考えてることは僕が分かればいいから、(読者は)分からなくてもいいよ」とか書いてあって、変な人だなと。哲学者はまともになるために哲学する(普通に考えられない人が普通に考えるために)のであって、普通に考えられる人が哲学をするのは水面下を覗くようなものだとかなんとか(アロゲ)

全十巻を予定されている大河SFの八巻(のPart1)。一巻の内容を別視点から書いてる。一巻では異形の怪物として書かれていたイサリが、人類の生き残りをどうにかして生かそうと内面ではめっちゃ考えて四苦八苦してたんだなぁということが伝わってきた。伏線を丁寧に回収しつつ新たに謎を提示するバランスがうまいと思わされた。ラストがすごい引きで終わったので次の巻が出る九月までワープさせて欲しい。(アロゲ)

孫子 (講談社学術文庫)

孫子 (講談社学術文庫)

読書サークルだから読書家っぽい本を読もうと思って、入った頃に買ってきたやつ。超古典だけど意外と読めた。中に書いてあるのは基本的に兵士をどう動かすか、という感じだけど、現代社会に照らし合わせればこれはこういうことだなというのが結構分かる。(グースカ)

うたかたの日々 (ハヤカワepi文庫)

うたかたの日々 (ハヤカワepi文庫)

ツイッターでおすすめされたので読んだ。1950年代のフランスっぽいところが舞台の恋愛小説。超金持ちの青年と余命僅かな少女の恋。肺に蓮が入ってるので蓮を怖がらせ割りとファンタジー入ってるので、世界観に浸って楽しめる。(にとり)

ボルヘスとわたし―自撰短篇集 (ちくま文庫)

ボルヘスとわたし―自撰短篇集 (ちくま文庫)

これを読んでおけばだいたいボルヘス読んだよ、と言っていいのかどうかは分からんけど、初期の作品から晩年の作品までを詰めあわせたような作品集。個人的には著者注釈と自伝がかなり楽しめた。(ほしみ)