読トリン活動日誌

京大読トリンの例会活動内容を記録します。

例会 1/21

アロゲです。

不道徳教育講座 (角川文庫)

不道徳教育講座 (角川文庫)

既存の道徳を軽妙な文体でこき下ろしていくエッセイ。不道徳を説くことによって三島の道徳観が示されるという内容。タイトルに惹かれ前々から読みたいと思っていたが、お堅い印象のあった三島がこんな愉快な一面も持っていたんだなぁと思わされる本だった。一章が短くすぐ読めるので三島由紀夫読んだことないという人も一度読んでみるといいと思う。(アロゲ)
予告犯 1 (ヤングジャンプコミックス)

予告犯 1 (ヤングジャンプコミックス)

DEATH NOTEの大人版という感じか。この漫画の主人公たちには夜神月のようなずば抜けた頭脳や、人を瞬時に殺す特殊能力もない。しかし社会の悪に対抗していく。
表向きは犯罪組織「シンブンシ」vs「警察」との対決のようになっているが、シンブンシの構成員の心理、そしてとくにシンブンシの行動に対する社会の野次馬の反応がとてもリアルに描かれている。
実際の事件を下敷きに描かれている分、DEATH NOTEの仮面をかぶった社会風刺といえるだろう。物語も読者に大きな問題を投げかけて終わっている。
サスペンスとしても、社会風刺としても二度楽しめる、いわゆる「オイシイ」漫画であると言える。(グースカ)



来週は試験期間なので例会は行いません。