読トリン活動日誌

京大読トリンの例会活動内容を記録します。

例会 10/15

ほしみです。

好き好き大好き超愛してる。 (講談社文庫)

好き好き大好き超愛してる。 (講談社文庫)

表題作は、いろんな人の視点で愛する人の死が描かれる。冒頭が一番インパクトあった気がする。文体が面白いというか、特徴的だなーと思ってたら「舞城王太郎にしては疾走感がない」とかレビューがついててアレだった。後半はかなり中二病っぽい話。こっちは逆に疾走感だけ、みたいな。勢いだけはすごい。表題作とは紙の質も行間もまったく違ってなんかこだわりがあるのかなと思う。(アロゲ)

桜とゆ~れい (単行本コミックス)

桜とゆ~れい (単行本コミックス)

めちゃくちゃゆるい4コマ。いろんなものが幽霊として出てくる。やっぱゆるいな〜〜と思ってたらガチのホラーでシリアス展開になって、と思ったらゆるくなって、という緩急が良い。そんなに期待してなかったけど予想以上によかった。(アロゲ)

星空のメモリア COMPLETE

星空のメモリア COMPLETE

ヒロインたちのストーリーを巡っていくいちに伏線がきっちり回収されていくのが良い。みんなが言っているとおりゆめさんは可愛かった。七夕伝説とか日本神話、SF要素も織り交ぜつつと、そのバランスがなかなか楽しい。今ファンディスクやってます。(アロゲ)

万物理論 (創元SF文庫)

万物理論 (創元SF文庫)

万物理論」という邦題から、ガチガチの素粒子物理を骨子に据えた、研究の進展を追っていくような(星を継ぐもののような)作品かな、と思っていたけれど、完全に予想を裏切られた。むしろTOEに対する人々の反応・科学に対する態度に焦点を絞り、そこから途方もなく壮大な(夢のある)結末へ持っていかれる。バイオテクノロジー・ジェンダー・生命倫理・情報理論・科学ジャーナリズム・カルトetcと、多岐に渡るネタをこれでもかというくらい有機的に絡めていく筆力がすごい。非常に面白かった。(ほしみ)


ちなみにNFは共北33でサークルクラッシュ同好会と相部屋になることが決定しました。
会誌……まだなんもしてないけど……出すんかな……。