読トリン活動日誌

京大読トリンの例会活動内容を記録します。

例会(6/18)

木下です。

桜庭一樹短編集

桜庭一樹短編集

桜庭一樹短編集


桜庭一樹初の短編集らしい。
帯の文がとても良かったので買ってしまった。
最初のこのたびはとんだことでがうへぇーこんなのも書けるのかといった感じで面白かった。
後は冬の牡丹と赤い犬花が良かった。
全体的に桜庭一樹らしさが出てて良い短編集だと思う。
短編は展開がわかりやすいかもしれないけどその分作者の特色が濃縮されてたりしていいかもしれない。

雪の断章

雪の断章 (創元推理文庫)

雪の断章 (創元推理文庫)


孤児の飛鳥が引き取られた家のいじめに耐えきれず逃げ出して親切な青年である裕也に救われる所から始まる話。
飛鳥の頑なさにはやきもきさせられるがそうなるだけの仕打ちを幼少期にされているし、その頑なさは自分の生き方にも重なる所があって、周りの人間の考え方も納得させられるしどうしてこうもうまくいかないのかと何度もため息をつきながら読み切った。
所々の表現がすごくうまくて物語に引き込まれてほぼ一気に読み切った。傑作。

パラダイムとは何か クーンの科学史革命

パラダイムとは何か  クーンの科学史革命  (講談社学術文庫 1879)

パラダイムとは何か クーンの科学史革命 (講談社学術文庫 1879)


クーンの科学史観をわかりやすく説明した本。
マンハッタン計画を経験したクーンが理想の科学ではなく、等身大の科学を描こうとしたのは納得できる。

以上アロゲ