読トリン活動日誌

京大読トリンの例会活動内容を記録します。

11/10 例会

今日はたまたま来ていた友人(非会員だが本を持っていたので紹介してもらった)を含めた四人による紹介となった。

考えるヒント (文春文庫)

考えるヒント (文春文庫)

かなり難しい作品で紹介時には未読であった。最初の導入は作者の体験などをもとにしていていけるのだが、後半の作者の主張部分になるととても難しい。ただ、そこから小林秀雄という人間の知性を感じるのも確かであり、読み応えのある本だと思った。(ぐうすか)

女子かう生(1) (アクションコミックス)

女子かう生(1) (アクションコミックス)

漫画にしては珍しくセリフがない。キャラの絵だけでストーリーを伝える意欲作。作者が画力に自信を持っていないとできない作品である。そしてその試みには成功しており、変に文字を多く使うよりもたくさんの、生きたキャラ同士の掛け合いが伝わってくる本であった。(リッカ)

破船 (新潮文庫)

破船 (新潮文庫)

船から漂流した話。他サークルでの発表の参考資料として読んだのがきっかけ。漂流した後の主人公の生活はとてもリアルで面白い。短時間でサクッと読み終えることができる軽さもまたよい。(深夜急行)

グロテスク〈上〉 (文春文庫)

グロテスク〈上〉 (文春文庫)

女子高校生、いわゆるJKの裏の話。お嬢様高校に通ういわゆる「エリートお嬢様」特有のいじめ、嫌がらせなど陰の部分を描いている。えげつない話ではあるが、不思議と読ませる魅力がある。本をめくるページが止まらなくなる本であり、ぜひとも下巻も読みたくさせる本であった。(しのぶ)